報道発表資料

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2004年09月21日
  • 地球環境

オゾン層保護対策推進月間にちなんだセミナーの開催等について

 環境省では、本年のオゾン層保護対策推進月間(9月1日(水)~30日(木))における取組として、普及啓発を中心に様々な活動を行っていますが、この度、その一環として「ノンフロン断熱材セミナー」及び「オゾン層保護・フロン等対策に関する行政セミナー」を開催しますので、お知らせします。


<背景、趣旨>

  •  環境省では、オゾン層保護問題への取組の一環として、モントリオール議定書が採択された9月を「オゾン層保護対策推進月間」とし、平成元年から毎年、経済産業省や都道府県等と連携して、ポスター、パンフレットの作成・配布等の普及啓発を行っています。
     
  •  我が国では、オゾン層を破壊する物質(クロロフルオロカーボン(CFC)、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)等)について「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律(オゾン層保護法)」に基づく製造等の規制が行われるとともに、平成14年度に施行された「特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律」(フロン回収破壊法)により、カーエアコンや業務用冷凍空調機器の廃棄時におけるフロン類回収が義務付けられています。特にこの回収義務に関しては、一般の自動車ユーザーや冷凍空調機器の所有者の協力が重要となります。
     
  •  また、オゾン層破壊物質(CFC、HCFC)の代替ガスであるハイドロフルオロカーボン(HFC)等3ガス(他にパーフルオロカーボン(PFC)及び六フッ化硫黄(SF6))については、京都議定書における排出抑制・削減の対象物質となっており、京都議定書の削減約束を達成するためにもそれらの排出抑制が必要です。
     
  •  今後ともオゾン層保護及び地球温暖化防止に向けた取組を一層充実させるためには、幅広い関係者の御理解と御協力が不可欠です。そのため、環境省では、本年の「オゾン層保護対策推進月間」において以下のセミナーの開催等の取組を実施します。

  1. 「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」1987年、カナダのモントリオールにて採択された。オゾン層破壊物質の生産削減等の規制措置等が定められている。
  2. 1997年京都で開催された気候変動枠組条約第3回締約国会議において採択された。先進各国等の温室効果ガスの排出量について法的拘束力のある数値約束が決定されている。


1.ノンフロン断熱材セミナー

 住宅等における省エネルギーを促進するため、今後断熱材を積極的に活用することが重要であるが、一方で断熱材の使用に際して、フロンを使用することによるオゾン層破壊や地球温暖化につながる環境影響の低減を図ることにも配慮しなければならない。
 今回、環境省が平成12年度から実施している「建材用断熱材フロン対策検討調査」の中間的な成果を取りまとめたことから、その成果を設計事務所やゼネコン等の実務者や建材用断熱材に関係のある方々に対し周知をするとともに、ノンフロン断熱材の開発状況、断熱材のライフサイクルを通じた環境影響を評価することの重要性等、断熱材に関連する知識の普及を図ることを目的として標記セミナーを開催する。

 (1) 主催 環境省、財団法人建築環境・省エネルギー機構
(2) 後援 経済産業省、国土交通省
(3) 日時 平成16年9月28日(火) 13時~16時
(4) 会場 住宅金融公庫 本店1階 すまい・るホール
(東京都文京区後楽1-4-10)
(5) 定員 200名(先着順。定員となり次第締め切らせていただきます。)
(6) 受講料 無料
(7) 募集要項 別添1のとおり(申込みは、直接(財)建築環境・省エネルギー機構へお願いします。)



2.平成16年度オゾン層保護・フロン等対策に関する行政セミナー

 都道府県・政令指定都市の担当者を対象に、オゾン層保護・フロン等対策に関する最新の動向等を把握してもらうことを目的として環境省において毎年度実施しているもの。本年は下記のとおり実施する。

 (1) 日時 平成16年9月27日(月)13:30~17:00
(2) 場所 中野サンプラザ 11階 弥生の間(東京都中野区中野4-1-1)
(3) 内容  
 
・ オゾン層の現状について  (独)国立環境研究所上席研究官 中根英昭氏
・ 自然冷媒の動向について  東京大学大学院新領域創成科学研究科教授 飛原英治氏
・ フロン回収の地域の取組について  静岡県フロン回収事業協会 鳥羽益男氏
・ オゾン層保護・フロン等対策行政の最近の状況等について  環境省

(会場の座席に限りがありますので、傍聴を希望される場合は事前に連絡して下さい。連絡先:03-5521-8329(ダイヤルイン)環境省地球環境局フロン等対策推進室 担当 薛(せつ))



3.その他

(1)普及啓発ポスターの作成・配布
 普及啓発ポスター「地球を守るパラソルを傷つけないで」(別添2)を、経済産業省等関係府省庁及びオゾン層・気候保護産業協議会と協力して12,000枚作成し、都道府県、政令指定都市、関係業界等に配布した。

(2)関連行事への協力等
 以下の行事に協力、参加している。

  [1]  日刊工業新聞社主催の「第7回オゾン層保護・地球温暖化防止大賞」の後援、環境大臣賞の贈賞
  9月9日の表彰式に砂田政務官が出席した。本年度の環境大臣賞には(株)コロナが選ばれた。
[2]  「しずおかオゾン層保護フォーラム」への参加
 9月17日(金)に開催された静岡県、NPO法人ストップ・フロン全国連絡会等の主催する標記フォーラムで行われるシンポジウム「フロン回収の現状と課題」にパネリストとしてフロン等対策推進室長が参加した。
[3]  「平成16年度滋賀県フロン回収・処理推進協議会総会」における講演
 9月24日(金)に開催される同総会において、フロン対策の現状と課題についてフロン等対策推進室担当官が講演を行う。

添付資料

連絡先
環境省地球環境局(旧)環境保全対策課フロン等対策推進室
室長   宇仁菅 伸介(内6750)
 補佐   小泉 潤一 (内6751)
 専門官  新田 晃  (内6743)

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